かわぐっちゃんのナースブログ

看護師をしております。日々生活しながら、看護、医療、病院、健康などについて日々思うことをまとめ、こちらに届けさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

病棟ナースのお仕事 #看護師の仕事 #優先順位

 


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(ナースキャップをかぶる時代は終わりましたが、私は個人的にナースキャップがとても好きでした)

 

こんにちは、かわぐちまいです!

暑い毎日が続きますが、皆さんいかがお過ごしですか?

今日は病棟看護師の仕事と優先順位について書こうと思います。

新人さんを含め、病棟での仕事がはじめての方の参考になると嬉しいです。

※ちなみに私は病棟しか経験ありません。病棟看護師歴15年になります。

 

これは、新人の看護師さん向けに書いたので、一般の方は看護師ってこんな仕事をするんだ~くらいに読めばよいと思います。

 

 

 

1.日勤看護師、一日の流れ


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ざっと書いてみるとこんな感じでしょうか。

実習先も含め複数の病棟看護を経験しましがた、細かい違いはあるにせよだいたいどこもこんな感じです。

 

患者さんの引継ぎは病院によってまちまちです。電子カルテが導入されて省くところも増えていますが、夜勤帯で変わったことだけを引き継ぐところもあれば、従来通り患者さんひとりひとりを引き継ぎするところもあります。

 

このほかに中心静脈カテーテル留置の介助があったり、患者さんのケースカンファレンスがあったり、事故報告書の振り返りがあったり、週に一回くらいの頻度でシーツ交換があったり、その日によって様々なイベントがあります。

患者さんも、いつも安定しているとは限りません。

そこで一日の業務をこなすのに重要なのが優先順位を考えて行動することです。

 

2.優先順位のつけかた

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だいたい上記のグラフにそって順位立てて行動します。

いくつか具体的に例をあげてみましょう。

 

  • すぐに取り掛かるべきもの

 

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1)命にかかわるもの
→急変やショック、アレルギー、低血糖など、患者さんの命に直結するものは直ちに何とかしなくてはなりません。
まさか、目の前で患者さんが昏迷などの意識障害を起こしているのに放置して通常の看護記録に徹底する人はいないと思います。

2)クレーム
→患者さんからクレームがあったときは、すぐにその日のチームリーダーか師長など病棟管理者へ報告します。
たった小さなクレームを放置したために、他の患者さんからまで不信感を持たれてしまうことがあります。それに、クレームを放置したがために近所中でよからぬ噂が立つこともあります。

 

  • 計画を立てて取り組むこと


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※これは、後回しでよいことと優先順位を悩むことがあります。

 

1)時間で決まっていて、遅れると他のユニット(手術室やレントゲン室、他病棟など)に迷惑がかかる可能性のあるもの。

時間で決まっているものは時計を見ながら動き、リーダーさんへ他ユニットとの連絡がどこまでされているのか確認しながら進めていきます。

 

2)ルーチンワーク

→先ほどあげた一日の流れにそった、毎日の決められた仕事です。

 

3)処置や清潔ケア、患者さんへの指導など

  • 例えば浣腸やレシカルボン座薬の投薬処置、これは勤務終了間際にされては夜勤帯にひびきます。また、一日の早い時間に済ませれば患者さんもスッキリするし、その日のうちにその後の排便コントロールにつながります。
  • パウチ交換、ストマケアなども時間を見計らって早めにできると良いですね。
  • 入浴介助、洗髪、足浴など清潔ケア、これらも勤務にゆとりがあって患者さんから要望があったり、今日の予定に組まれていたり、自分でやった方がいいと思った場合には早めに済ませたいですね。
  • 褥瘡処置、これは朝の清拭・陰洗のときにしておくのがベスト。褥瘡回診が午後からとか、そういった場合には臨機応変です。
  • 退院指導や糖尿病の生活指導、インスリン指導、こうした患者さんへの指導もあらかじめ今日の予定を確認して時間を決めておきましょう。患者さんへだいたい〇時くらいにします~と声かけしておくと、お互いストレス少なく済みます。
 
※他にも色々ありますが、他部門との連携を要するもの、患者さんを待たせる可能性のあるもので時間配分が可能なことはあらかじめ自分の予定にメモをして、時間で動くようにするとスムーズです。
 
 

 

  • 後に回してよいこと

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※後回しというのは、どんどん後に回していいかと言われるとそういうわけではありません。一日の中でやれる時間があるならば、隙間時間を縫いながら片づけていった方がよいです。

 

1)患者さんの生理的欲求に応じたもの

  • オムツ交換
    これは患者さんから要望があった場合です。これはそのとき手が空いているならすぐに替えるのが最も望ましいです
    けれども、手術時間まぎわに排泄を訴えられたからすぐ替えようとするのはダメです。すぐに替えたいなら誰かに頼む。自分でやる場合は手術時間を優先しましょう。
    (私の場合は手の空いている人がいれば頼みます。忙しさに応じてどうしても人手が足りずに代われる人をつかまえられないときは、患者さんに説明して自分が戻ってくるのを待ってもらいます)

    ※トイレも同様です。トイレに行きたいと訴える患者さんがいた場合、他に優先すべきことがあるなら他のスタッフに頼みましょう。
    (これはケースバイケースです。5分程度で済ませられるなら、私は誘導するかもしれません。リハビリパンツやオムツをしている患者さんだと、申し訳ないと目をつむって待ってもらうこともあります)

    ※ただし、なんの理由もないのにトイレを我慢させるのはバツです!
    ときどき忙しいからという理由だけで「オムツはいてるんだから、オムツにして」と言う看護師がいるのですが、私はそういう看護師にとても冷たく厳しいです。安静制限ない、立てないわけじゃない、けれども車椅子とかベッドから介助しないと起きられないとか、そういうケースの患者さん、よくトイレを我慢させられます。こういうケースを目の当たりにすると「あなたもオムツで排泄してごらん」と思います。そして言います。
  • 発熱時のクーリング、これもオムツ交換に順じます。
    手が空いているならすぐにでもやる。他に優先しなくてはならないことがあるなら、他看護師に頼むか後に回す。後に回した場合もなるべく早めに済ませる。
 
※他にも痒みとか疼痛とかいろいろあります。
その症状が強いようならすぐに対応すべきです。
症状が軽い場合でも、患者さんは待っていますから早めの対応が大事です。
 
ですが、どうしても手が離せないときは、他のスタッフを頼るのも手です。
 
※あるいは、レントゲンとか心電図とか、時間で決められている検査であっても、自分でなくても問題ないような検査に関しては、熱や痛み、痒みを我慢している患者さんを優先した方がよいです。
✳そして、生理的欲求は、ルーチンワークより優先順位が上です。
 
2)後片付け
中心静脈カテーテル留置後の後片付け、褥瘡処置後の後片付け、バイタル測定後の散らかった持ち運び用電子カルテetc.これらは断然後回しでよいです。
 
※包交車や救急カートはすぐに次の人が使う可能性がありますから、これらはすぐに片づける必要があります。
電子カルテも夜勤帯にさしかからないうちには片づけたいですね。
 
3)記録
記録が終わらないと帰れないんですが、どうしてもこれが最後に残ります。これは仕方ない。
 
要するに、自分でなくてもできる仕事、後に回しても自分以外誰も困らない仕事は後回しでよいわけです。
 

やらないこと

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1)患者さんの買い物

これは賛否両論あります。お金が絡むとトラブルの原因になりますから、できるだけ私用の買い物は本人か家族に任せます。もしくは、車椅子などで一緒に動ける患者さんならば、売店へ付き添うことはして良いと思います。

ただし、身寄りが誰もいなくて患者さん本人も寝たきりなどで買い物に行けない場合に限っては、どうしても必要なものであるなら代わりに買いにいくこともあるかもしれません。

 

2)夜勤者へ引き継いだこと

例えば眠前の下剤などの準備です。夜勤者によっては「日勤帯で飲ませることが決まったんだから準備していってよ」と言う方がいます。

しかし、薬剤は基本的に内服させる看護師に責任があります。なので、夜勤帯で下剤を内服する必要性が出た場合、夜勤帯の看護師同士でダブルチェックして、その晩の担当看護師が責任を持って患者さんへ内服させるのが最も望ましいと私は思っています。

 

※ただし、ストックから内服薬を用意するという場合があります。このときはストックに内服薬が充分に残っていない場合、人数の少ない夜勤帯に薬局へ薬をとりに行かなくてはならないことがあります。なので、病棟の在庫が残っているかどうかくらいはチェックしておいた方が良いとは思います。

 

3)外来を通さない患者の処置

昔、私が学生だったころ、そのころは整形外科病棟にいたのですが、退院した患者さんが病棟へ遊びにきました。それで、包帯がほどけてしまっていたので、患者さんから頼まれるべく包帯を巻きなおしました。

それを見ていた師長からすかさず「包帯の巻きなおしは看護行為になります。外来を通してもらってください」と 言われました。

その当時は腑に落ちずに「なんだよ」と反発的な気持ちになりましたが、今はそれはそうだと思います。

ひとりの患者さんを許すことは、他の外来を通してきちんと処置を依頼している患者さんへのしめしがつきません。私たちも奉仕をしにきているのではなく、「仕事」をしにきているのですから、慈善事業で処置を施すわけにはいきません。

 

<まとめ>

看護業務は常に優先順位を考えながら仕事をこなすことが基本となってきます。命にかかわること、時間の決められたこと、患者さんの生理的欲求など、どこを優先すべきかを考えながら、一日の流れに沿ってこなしていきましょう。

他にも「これはどうかな?」と思うようなことが様々出てくるとは思います。これはあくまで「私個人」による判断基準なので参考までにとどめ、一番には自分で優先順位を考える習慣をつけた方が良いです。