かわぐっちゃんのナースブログ

看護師をしております。日々生活しながら、看護、医療、病院、健康などについて日々思うことをまとめ、こちらに届けさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

排便コントロール #便秘 #排便コントロール

入院中の排便コントロールの道!


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前書き

皆さん、こんにちは(^-^*)/

今日は、入院中の排便コントロールについて書いてみようと思います。排便コントロールというのは、主に便秘や下痢、排便がうまくいっていないケースに遭遇した場合、内服や水分の摂取調整、食事の調整、マッサージ、摘便等をすることにより適切に排便をコントロールすることを指します。

今回は便秘についてです。

✳これは、新人ナースさん向けに書いています。

一般の方も入院したらこんなふうにナースは対応するんだな~と参考程度に読まれると面白いかもしれません。


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<例>

患者さんが3日間排便ありません。便秘みたいだと訴えてきました。

 

こういうときはたいてい主治医から臨時指示というのが提示されています。

そこで大概のナースさんがされるんですが、

「お医者さんの指示に、排便マイナス3日から下剤内服って書いてある!

夜勤ナースに下剤の内服頼んでおこーっと!」

という流れになりがちです。

便秘とひとくちに言っても、対処の仕方はそれぞれです。

丁寧に対応しましょう。

 

患者さんから便秘を訴えられたら、することは……

まず、お腹に触ります。

お腹が張っていないか、張っている部分はどこか(上行結腸なのか、横行結腸なのか、S状結腸なのかetc)、どの程度の張り具合なのかを確認します。

聴診器で腸蠕動音を確認します。

腹部に聴診器を当て、腸蠕動が弱いのか、正常なのかなど確認します。

腹痛の有無の確認します。

便が出ないことで苦痛があるのかどうかを聴きます。

便の性状を確認します。

ここ最近の便がどうであったかを尋ねます。硬い便なのか、普通の便なのか。出たい感じがあるのに硬くて出ないのか。

食事の摂取量や内容を確認します。

入院中の食事内容と普段の食事内容とを比較します。

入院してからの食事摂取量を確認します。

普段の排便習慣を尋ねます。

もともとは毎日出ていたのか、もとから便秘症だったのか、2日に1回の排便でも特に不快なく過ごしていたのかetc

 

✳上記以外でも、自分で便秘と関連されると考え得ることは確認してみましょう。

 

対処

便秘かどうかを判断する

お腹に触っても張っている感じがせず、腸蠕動音も正常、本人の苦痛もないなら、様子を見てよいと思います。

お腹が張っている場合、腸蠕動が弱い場合、本人の苦痛がある場合はなんらかの対処が必要です。

対処方法の検討

薬剤、処置

基本的に薬剤に関しては、医師の臨時指示に従います。

ただし、状況に応じてどういった薬剤の使用が適切かを考えます。

お医者さんによっては、パターンを考慮して複数指示を出されている方もいます。

 

腸蠕動が弱い場合は蠕動を促す効果のある内服薬を検討します。

また、運動量が足りなくて腸の動きが鈍くなっていることもあるので、特に制限がない場合は病棟内をよく歩くよう促します。

 

腸蠕動が正常であったり強いのに便が出ずお腹も張っている場合は、便が硬くて出せないのかも知れません。

薬剤ならば、便を柔らかくするタイプの内服薬を検討します。

 

便が肛門まで下りてきている場合は即効性のある座薬を使うか、摘便が有効です。

 

座薬や摘便をしてもすっきりしないとか、便が残っている、はたまた排便そのものが結局なかった場合。

便が肛門までは下りていないけれど、S状結腸には下りてきている場合。

こうしたときは浣腸を検討します。

 

水分摂取の調整

薬剤の他、水分摂取状況をチェックして、飲水量が少ないようなら水分をこまめにとるよう説明します。

ただ、真面目な患者さんだと水分をガボガボ必要以上に飲まれる方もいますから、気をつけましょう。

 

食事の見直し

食事の見直しをしましょう。日常生活ではどのような食事をしていたか確認しましょう。

食物繊維をもっと摂取した方がよい、野菜類をもっと増やしたいと要望があるら、主治医に相談して栄養課へ連絡、相談してみます。

病院によってはビフィズス菌末を取り入れているところもありますから、そうした腸内細菌を使ってみるのも手です。

 

温罨法

お腹を温めることによって、腸の働きを整えます。

ホットパック、蒸しタオル、湯たんぽなどやり方はいろいろあります。

ただし、虫垂炎とか大腸炎とか腸管に炎症がある場合は、悪化させることがあるのでやめましょう。

 

のの字マッサージ

文字通り、大腸はオヘソの辺りから大きく「の」の字を書くように位置していますから、腸の形にそってマッサージします。

慣れた人ならよいのですが、力任せにぐいぐいやると苦痛にしかなりませんから、力を入れないで優しく押すような感じでマッサージしましょう。

 

まとめ

ひとくちに便秘と言っても、観察することによってどんな対応が必要なのか、方法は変わってきます。

安易にすぐ薬剤へ走らずに、その患者さんにどんな対応が最も望ましいのかきちんと考察して適切な対処をしていきましょう。

排便がスッキリあると、1日をスッキリ過ごせますよ!

 

✳ここに書かれたことが全てではありません。

 

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